愛はジャスト

Sexy Thank You to the World

最近気になるアイドル三選

こんにちは!早くも会社を辞めたいゆとりです!先日JUMPちゃんのツアー代金を文字通りゆうちょにぶち込みに行き、その時初めて「社会人になって良かった…」と痩せた通帳を胸に喜びを噛みしめたのですが、今のところ社会人になって良かったことがお金以外に全く御座いません。溜まりに溜まっためざましテレビはHDDの残量を刻々と逼迫し、うず高く積み上げられた雑誌たちは今か今かと冷たい床の上でスクラップを待っています。おまけにラジオもほとんど聴けていない。そのような惨状ゆえ、すっかりジャニーズ最新情報から置いてけぼりを喰らっている私ですが、そんな日々の中でも気になって仕方がないアイドルお三方についての記録を書き残しておこうと思います。

 

1.加藤シゲアキ(NEWS)

"加藤シゲアキ"という名前と顔が一致した時のことは今でもよく覚えています。何でかと言うと、ずいぶん長い間彼のことを金子ノブアキ的なオシャレサブカル俳優だと勘違いしていたんですね。まぁもうこれ完全に金子ノブアキのせいですね。なので初めて"加藤シゲアキ(NEWS)"というカッコ書きのグループ名を見た時は「えっ、この人俳優じゃないの!?ジャニーズなの!?しかもサブカルに最も縁遠いと思われるあのNEWS!?ジャニーズで最もホログラミックでスパークリングなキラメキを放っているあのNEWS!?」と思わず瞠目してしまいました。このNEWSに対するイメージは完全にMr.手越によって形作られたものですね。とにかく石の裏側みたいなシケた生活を送っているサブカル(私)がNEWSなんぞに触れようものなら急性キラメキ中毒による即死しか見えなさそうだったのでいつも遠巻きにチラ見していたのですが、そんな私がついにキラメキワールドと接触する日がやってきます。ご存知の通り、映画版「ピンクとグレー」です。裕翔りん目当てで観に行ったこの映画で初めて加藤さんが俳優ではなくアイドルだということを知ることとなりました。忌憚なく申しますと、映画単体の感想としては正直モヤつきが残る仕上がりだったため、原作が一体どんな内容だったのか気になりつつも、「読めたら読む」という関西人でいうところの「行けたら行く」くらいの軽いノリ積読リストに入れていました。

そんなこんなで時は過ぎ、2月の末頃だったでしょうか。私は写真家の森山大道さんのファンなのですが、彼を特集した雑誌が発売されると知り迷うことなく購入しました。素晴らしいグラフィックやインタビュー、ルポに耽溺していると、突如ジャニーズ系のイケメンが登場したではありませんか。私のジャニーズ好きもついに幻覚という形を取ってまるで無関係な趣味の方にまで及んでくるようになったか…と己の欲深さに肌を粟立てたのも束の間、改めて誌面に目を落とすと本当にジャニーズがいるではありませんか。もうお察し頂けるかと思いますが、この方こそ加藤シゲアキさんだったのです。なんと森山大道と対談してたんですよ。これは本当にびっくりした。だってこの回で加藤さん以外で森山さんと対談してる相手はあと一人だけで、それもあの蜷川実花さんなんです。これは決してアイドルや加藤さんのことを下に見ているというのではなく、それ(写真)を生業としていない人がその道の大家である人と並んで対等に話をし、しかもそれが記事として値打ちのあるものになっているという状態に純粋に驚きました。

対談のほか、加藤さんから森山さんへエッセイを寄せていたのですが、それがまた非常に衝撃的だった。

 すでにカメラのデジタル化が進んでいたにもかかわらず銀塩カメラを購入したのも、時代に逆行したい、その方が芸術的、という安直で青臭い発想からだった。

や、

しかし写真に没頭していけばいくほど僕は「写真はアートである」という極端な思い込みに支配されていき、一方でデジカメや携帯で気軽に写真を撮る人に対して妙な嫌悪感を抱くようになっていった。

など、人が誰しも持っているであろう、けれど言葉にするのはなかなか勇気の要る歪んだ優越感や排他的な嫌悪感をここまで愚直に言い表すことが出来る人だなんてびっくりした。かくいう私も、対象は写真では無いにせよそういうケがある(あった)ので尚更心に響いたし、素手で心臓を直接鷲掴みにされたような気分になった。

また、

身体から汚れた灰汁のようなものが抜けていくようだった。 *1

という比喩表現にはさすが小説家だなぁと唸らずにはいられませんでした。たったA4用紙1ページ分のエッセイでここまで鮮烈に印象を塗り替えさせられるとは思いもしておらず、読後は古い網膜が一枚剥がれたかのように世界に対する視界がクリアになりました。

最近はアイドルだからといって夢や理想でコーティングしたTHE・偶像な売り方をする人も減り、人間らしさや弱さを見せながら"あなたと同じひとりの人間"として世間に訴求するような売り方をする人が増えてきたけれど、だからと言ってここまで素直に自分の弱さを吐露出来る人はそういないのではと感じました。またそんな加藤さんが"いちアイドル"としてはどんなパフォーマンスをするんだろう?や、"アイドル"という仕事についてはどう考えているんだろう?などムクムクと疑問や興味が湧いてきており、今私の中で非常にアツいアイドルです。これまで「読めたら読む」ノリだった小説も本当に読もうと決意を新たにしました。

 

2.松村北斗(Six TONES)

私がジャニーズの大海原に片足を突っ込んだ際、"夜18時以降はご飯を食べない"という山田・ストイック・涼介さんの美意識ばりに固く立てた誓いがありまして、それが"ジュニアには絶対にハマらない"というものだったのですが、ここへきてその決意が大きく揺らごうとしています。そう、松村北斗くんの(20)せいで。

初めて北斗くんの存在を知ったのは先日のセクゾの"Welcome to Sexy Zone"ツアーでした。その中で披露された"Mr.Jealousy"にて白シャツ×黒スキニーという女子皆殺しファッションで妖艶に踊る彼を見て「ん?やたらスタイルのいい人がいるな…顔小っさ…えってかめっちゃスタイル良くない…?手足が…長い…細い…長い…細い…長い…細い…好き…」という花占いのような堕ち方をしました。髪型は黒髪のマッシュボブ、顔立ちはスッキリ綺麗な塩顔系で、MC中は全体的に寡黙、そんな姿から「なんとなくジャニーズっぽくない人だな」というのが第一印象でした。その後家に帰って名前を調べ上げ本腰を入れてググり始めたところ、希代のサブカルキラーの素養を備えていることが判明。まず、趣味は読書で最近読んだ本はモーパッサンの『首飾り』。休日は美術館に出かけ絵画鑑賞(西洋絵画)をするのが好き。映画も好きで特にフランス映画をよく観る。中でもお気に入りは『ポネット』。古着も着る。人形浄瑠璃にハマりそう。友達が少ない。ツアーにはどうぶつの森を持って行っている…。…という、サブカル漫画から抜け出て来たような容姿・設定の上に「どうぶつの森」という反則的かわいさを被せてくるあざとさ、完璧すぎませんか?書いてて本当にこんなサブカル女の秘孔を狙い撃ちしてくるようなサブカルハイスペックの男性が存在するのか疑わしくなってきたんですが、いますよね…?実在しますよね…?Ghost~君は幻~ではありませんよね…?我らが伊野尾慧がサブカルホイホイの異名を取って久しい昨今ですが、次にジャニーズ事務所による組織的サブカル狩りが執行されるなら、その旗手は絶対に北斗くんで間違いないです。私が保証する。

当たり前だけどウェルセクツアーはセクゾを目当てに見に行ったのでバックにつくジュニアのことは一人も存じ上げず、最初は「この人たち一体何者なんだろう?」と竜宮城帰りの浦島太郎のようなツラを下げてボーッと見物していたのですが、終わってみればこのザマですよ(良い笑顔)。あとどうしてジュニアにハマりたくないのかというと単純にデビューするかどうか分からなくて不安だからです。どうにかデビューしてほしい。

 

3.平手友梨奈(欅坂46)

タイトルを"最近気になるジャニーズ三選"にしなかった理由はどうしてもこの子を入れたかったからです。デビューシングル「サイレントマジョリティー」で堂々たる存在感と圧巻の風格を見せつけ、私の中で大変話題となりました。話してる時はどこにでもいる普通の14歳って感じであどけなくてかわいいんだけど、いざパフォーマンスに入ると腰が抜けるほどの変貌ぶりを見せ、そのポテンシャルの高さに思わず肝を冷やしました。印象的には炎タイプの子という印象ですが、火は火でも赤く大きく燃え広がるタイプの派手でやかましい火ではなく、高温で静かに芯まで溶かすような青い炎を内に秘めているタイプの子だと感じます。誰からも愛される国民的アイドルというよりは、光り輝く孤高の一点モノで、誰からも見上げられ渇望される明菜ちゃんや百恵ちゃんみたいなミューズタイプのアイドルに近い気がする。まだ露出も少ないので詳しいことは分からないですが、今後の活躍が非常に楽しみな子です。

 

全体的に2、3か月前のことについての話題が多く、やや情報が古い感は否めないのですが、これ即ち2、3か月間気になり続けてるということなので気になると言いつつ最早50%くらいはお三方のファンなのですよね。でもまずは消化しきれていないJUMPとセクゾ関係の整理からせねばなるまいので、とりあえずは気になるフォルダに入れつつ様子を伺っていくことにします。

*1:記事内の引用は全てBRUTUS2016年3月1日号より。