愛はジャスト

Sexy Thank You to the World

「10周年だぞ、笑え!」~Sexy Zone Anniversary Tour 2021 "SZ10TH"感想~

お久しぶりです!約4年ぶりの更新ということで「生きとったんかワレ」(by漫☆画太郎)的な視線をビシバシと感じますが元気にオタクしてました、イェ〜イ!!!

まあでもこの4年間、私にもセクシーにも世界にも色々なことが起こりました。私個人としては、人生初の一人暮らしデビュー、退職及び転職、上京…と割とデカめのイベントを体験していたのですが、この数年間で世界に起きた出来事に比べると自分の人生の変化なんてサイゼリヤのキッズメニューの間違い探しくらい微々たる変化だったな…と感じます。

そう、この数年で世界、とりわけエンタメを取り巻く環境は様変わりしました。エンタメのいちファンでしかない私ですが、悔しい思いも悲しい思いもたくさんしました。しかし、このように目まぐるしく変わる世界の中にも変わらないものがありました。

そう、それはSexy Zoneの光り輝く美しさーーー。

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…ということで2年ぶりの全国ツアー及び記念すべき10周年Anniversary Tour 2021 "SZ10TH"に参加してきた感想を書きます!今更感が拭えませんがそこはご愛嬌で!

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さて、もうみなさん嫌というほどお分かりになってはいると思いますが、今はコロナ禍という歴史上特殊なフェーズにあるわけです。そういう状況下で開催されたコンサートであるので、色んなものが無くなったり減らされたり、逆に増えたりしました。増えたもの………その際たる例はスマイルアップシールドでしょう。当初事務所が「コンサートではスマイルアップシールドを着用頂きます!」というお知らせをしてきた時はそのネーミングセンスが僕の心のNot SexySexyZoneにヒットしてしまい、スマイルアップwシールドwwwというイヤ〜なスマイルをアップしてしまっていた私ですが、何度も目にするうちに次第に字面にも慣れていきました。13月とかいう謎の月の概念もインストール出来た我々なのである、スマイルアップシールドに順応するくらい朝飯前だったのだ。

実際に配布されたものを現場で着用した感覚としてはまあ別に悪くはなかったんですが、向上心のあるオタクこと私は「もっとクリアにセクシーたちを見たい…」という欲が出てきたわけです。で、ネットで「フェイスシールド 人気」と検索すると出るわ出るわ様々なフェイスシールドが。フェイスシールドってこんなにたくさん種類があったんだ…とマツコの知らないの世界を見ている時と同様の感動を覚えながら物色し、最終的にグラスタイプのものを購入しました。ちなみに購入に際して最も参考になったのは外科医のレビューです。手術中に使うらしい。今後の人生の中で外科医のレビューを参考にしながら何かを買うことなんてもう二度と無いだろうなと思うと謎の感慨がこみ上げてきます。なんだかスマイルアップシールドのレポみたいになってきたのでさっさと本題に移ります。

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消毒ヨシ!マスクヨシ!フェイスシールドヨシ!Sexy Zoneへの♡LOVE♡ヨシ!の万全の体制で一つ飛ばしになった席へ着席すると、開演5分程前に某有名ゲーム・太鼓の達◯のパロディ映像がモニターに流れ出しました。太鼓を叩く代わりに拍手で反応するというスタイルだったのですが、声が出せないこの状況でもなんとか気分を盛り上げる方法を考えてくれてるんだな…と胸と手のひらを熱くしながら達◯もどきに興じていると、やがて暗転。

そしてLET'S MUSICのイントロと共に2年ぶりの本物のSexy Zoneがメインステージに………!!!!!

もうね、生きてる意味っつーか、「あっ…すっかり忘れてたけど私、この瞬間のために生きてたんだったわ…」と、ホワイトスネイクから記憶のdiskを取り戻した承太郎の如く生気と気力がモリモリとみなぎってきました。あのつらく苦しい2020年を乗り越えた"""意味"""がそこにはありました。なんだかヤバめのオンラインサロンに入会した無垢な若者のような口ぶりでSexyソーリー…。でも、そこには確かに"""意味"""がありました。80回のプ○ルより1回のSexyZone、これはガチ。

さて、そんな感じで放心状態でボーッとステージを見つめていると、これまで発表されては無くなった"あったはず"の現場が走馬灯のように頭を駆け巡り、つい目頭が熱くなりました。走馬灯のBGMはもちろんあの名曲、Wash Your Hands〜です。このまま早めのエモーショナルモードに突入か?!と思いきや、

「Sexy マスク Lovers〜〜〜!!!」

というケンティーの弾丸のような威勢の良い煽りが耳にぶち込まれ、感傷に浸るタイムはいったん終了。

セ、Sexy マスク Lovers…!?

私、Sexy Zoneを愛した覚えはあれどマスクまで愛した覚えは…と、彼氏と結婚の約束をしていたのに突如その弟を紹介された時のような動揺を覚えましたが、いや〜これぞコンサート(とケンティー)の醍醐味!!!あと「今日は黙って着いて来い!」は発声禁止のこの状況を逆手に取った天才オブ天才の煽りでしたね…。ちなみケンティーは2020年の配信ライブPOP×STEP?!ではWi-Fi最高か〜〜〜?!」というこれまた最高にキマった煽りを画面の向こう側からぶっ放してくれました。どんな状況でも明るくてポジティブで愉快で大好き!

こういう一挙手一投足に対する興奮を書こうと思えばいくらでも書き連ねられるのですが、過去に約2万字に及ぶクソ長感想をインターネットの海に投棄した前科があるので今回はサクサク行きますよ!

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今回のセトリ、非常にバランス感のある選曲がなされており、ファン感謝祭的な人気曲プラス周年コンらしいこれまでの代表曲、そして彼らがこれから目指していきたい姿が言葉で語らずとも伝わってくる大変絶妙なラインナップでした。序盤はLET'S MUSICNOT FOUND極東DANCE麒麟の子という直近の楽曲に加えCelebration!ROCK THA TOWNというライブ映え必須のご機嫌ソングをミックスした構成で客席は無言で大盛り上がり!今回、セトリもさることながら衣装がま~~~あ最高(頻繁に最高を更新するオタクのボジョレー・ヌーヴォー)で、登場時の令和のチェッカーズ的な外連味溢れるド派手な衣装はその色合いだけで視覚が刺激され、テンションがNASA宇宙ステーションまでぶち上がりました。実は精神的には前澤さんより先に宇宙に行ってたんだよね、私。そしてブーツカットのボトムスを履いたケンティーはただでさえ長い5mの脚が20mになっていました。腰が高くて足が長くて真っ直ぐで、コンパスの擬人化みたいな体型である。

その後、我が人生のテーマソングこと恋がはじまるよーーー!!!がはじまり、またもや"""意味"""を噛み締めながらペンライトを振りしだきました。結局さ、人生はパレード、そして自分が主人公なんスよね(解脱顔)。他にもHey you!ぶつかっちゃうよと、三浦徳子教の祭典会場はここですか?(お布施を小脇に抱えながら)と血湧き肉躍る最強のパンチラインが繰り出され、信者のボルテージはMAXまで上昇。メドレーではあるけどKing&Queen&JokerSexy Summerに雪が降る男 never give upもやったし、わりとマジで三浦徳子信者の夢叶えたろかスペシャルだったのでは…?と終わってしばらく経った今でも多幸感で満ち満ちています。でも今回個人的に聴けて一番嬉しかった曲はタイムトラベルです。ポプステ内での人気曲でありながら昨年の配信ライブではまさかのセトリ落ちをしたこの子が1年のタイムトラベルを経てついに…!(誰うま)と嬉しすぎて快哉を叫びたくて仕方なかったです。メンバーがアイコンタクトを交わしながらニコニコと楽しそうに踊っていたのが印象的でした。

そして中盤には今コンサートで一番の嬌声を集めたと言っても過言ではない、PEACH!のシミュレーションゲーム~2021ver.~がありました。リペで大好評だったこのコーナーが更にパワーアップして帰還!そして今回の演出および総監督は我らがゴッド・中島健人大先生。こんなのハズすワケがないんですよねぇ…。SFといえばスピルバーグ、ヤクザといえば北野武恋愛シミュレーションといえば中島健人と相場が決まっているんですよ。棘咲青煉(中島健人)、蓮城寺紫音(菊池風磨)、薔薇園赤瞳(佐藤勝利)、美華蝶緑夢(松島聡)と、仄かに90年代初頭のヴィジュアル系バンドの香りがする名前のキャラクターに扮して登場したセクシーたち。四者四様の個性が発揮されており誰の回でも楽しかったですが、私が一番ツボったのはバスタブにノールックでワインをドボドボ注ぎ込む棘咲様OP映像です。パンがなければお菓子を食べればいいし、お湯がなければワインを注げばいいのです。これが令和の新常識。

続いてはメンバーのソロ曲を全員でやるというオタクのツボ大刺激セクションが始まりました。勝利くんからはWhy?、風磨くんからはMy Life、健人くんからはCANDY、聡ちゃんからはMermaidが選抜。

そしてここで問題が起きます。

そう、My Lifeといえば菊池節の効いたオシャレでセンシュアルなリリック…。私のような陰の者は少なくともあと50回は生まれ変わらないと体験する機会が得られないであろうアーバンでレイジーな世界観が綴られています。テーレレ♪という聴き慣れたイントロが流れ出し、「お、おいおい…パート割はどうなるんだ…!?特に"アソコ"の…」と脂汗の滲む手で双眼鏡をギュッと握りしめ、曲の行く末を固唾を飲んで見守っていると、ついにその時が来ました。最も気になっていた"その"パート、映えあるさざ波 HにRhythm刻む」は勝利くんに…。

Wow…メンバー内で最もさざ波がHにRhythm刻まなさそうな勝利くんが…。

こんなのジャニーさんに知られたらMK5(マジで降霊する5秒前)ですよ!てかさざ波のインパクトに雲隠れしてるけど聡ちゃんの「潮 月より君満たすこと優先」もなかなかの事情聴取案件ですからね。でもこういう、本人の本来のキャラクターだったら絶対言わないだろうなって歌詞を歌ってる姿が見られたり、それによって曲の印象がガラッと変わる体験が出来るのがソロ曲を全員でやる醍醐味ですよね。Why?の「どうせすぐ戻ってくるんだろう?」も勝利くんが歌うと「どうせすぐ戻ってくるんだろう?(呆れ)」って感じだけど、健人くんが歌うと「どうせすぐ戻ってくるんだろう?(圧圧圧圧圧)」って感じでゾクゾクしました!

そしてお次は今回のコンサートである意味最も過酷な苦行を強いられた曲ことCANDY。この目は見るため、この耳は聴くため、この口はLOVE KENTY!と言うためにあるというのは人類の基本のキですが、憎きコロナのせいで今年は発声禁止。LOVE KENTY!と言えるのに言ってはならないーーーかつてこれほどまでの拷問が人類史上存在したでしょうか?古くから人生における苦しみは全部で8つあるとされていましたが、この瞬間、9つに増えました。喉どころか前歯の裏まで迫り上がったLOVE KENTY!を必死に抑え込みながらCANDYに興じるのはマジで大変でしたが、大きな棒付きキャンディを持ってキラキラキャハキャハ全力アイドルをするセクシーたちを見れてとっても幸(サチ)でした。

その後はエレクトロミュージック界にプチバズが起きたことが記憶に新しいRIGHT  NEXT TO YOU、アンニュイなアコギの音色が特徴的なラテンポップ調のSo Sickと、音楽的新境地に挑戦した2曲が続いたのち、ジュニアからの支持率No.1ソングこと名脇役、そして温かいオレンジの光に包まれながら歌われたマリウスのソロ曲all this timeは、マリウスの持つ世界や人間に対する慈愛がそっくりそのまま4人に引継がれており、聴いていて心が芯からポカポカしました。これに限らずだけど、今回は視覚的にも精神的にも、4人でいても5人でいるかのように感じられる演出が多かったです。「いること」も「いないこと」も過度に強調せず、自然とそこに存在が滲むような演出がそこかしこにありました。

暗転後、ウテナ衣装とどデカイ薔薇のオブジェが突如メインステージに現れ、Sexy紀元の風を感じていると、Cha-Cha-Chaチャンピオンを皮切りにシングルメドレーがスタート。ステージ一面に歴代衣装がズラッと立ち並ぶ姿はまさに壮観!衣装オタク垂涎の絵面でした。横アリではちびジュたちもずらずらと出てきて踊り出し、インド映画のラストさながらの大団円感を見せていました。

そしてラジオ体操より踊った曲ことSexy Zone(曲)でメドレーは締め括られ、メンバーの個人挨拶を挟んだのち、2020年のSexyアンセムRUNへ。この曲には一言では言い表せない様々な感情が乗っておりますが、花道を全力で駆け抜けるメンバーの姿を見て色々な思いが報われたような心地になりました。10周年ソングのChange the worldは正直音源で聴いた時はピンと来なかったけど、真っ白なスーツに身を包んだメンバーが力強い目で歌い上げる姿を見てめっちゃいい曲やんけ~~~!!!と手のひら180°回転させました。

そしてアンコールはなんと良い意味でまさかのTwilight Sunset。グループのエモやヒストリー的なメッセージ性のない、いちカップリングである曲を10周年という大きな場のラストに持ってきて、きちんとまとまりを持たせているところにアイドルとしてだけではなくアーティストとしての大きな成長も感じました。

同じ周年コンおよび懐古セトリでも、STAGEは過去のために過去を振り返るという意味合いが強かったように感じたけど、今回の10THは未来のために過去を振り返るという印象を強く受け、非常にポジティブなコンサートだったように感じました。どこかの公演で風磨くんが言っていた「10周年だぞ、笑え!」という言葉がこのコンサートの全てを表しているように思う。

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2年ぶりの生Sexy、そして3年ぶりの生聡ちゃんと、感慨と楽しさと愛で溢れまくった最高のツアーでした!徹頭徹尾楽しかったので表情こそずっと笑顔でしたが、心の中は感動でエターナルカイジ泣きしてました。オーラスでは5周年同様、ファンによる一面の薔薇サプライズもあり、配信での参加だったけど嬉しそうなセクシーたちが見れて良かったです。いつかまた5人でステージに立つ姿が見れることを祈りつつ、2022年のツアーのお知らせを今か今かとお待ちしておりますヨ!!!

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