愛はジャスト

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終わらない夢を見たい ~Sexy Zone ライブツアー 2022 ザ・アリーナ感想~

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Sexy Zone ライブツアー 2022 ザ・アリーナ初日の北海道に行ってきました!札幌もセクシーたちの久しぶりのコンサートに大興奮してお熱を出したのかこの日の気温は28℃ともはや夏!ヨッ、街すらオンナにする色男!

てか冗談抜きでマジで暑かった。夏の現場は去年の宮城で経験してましたが、今回の方が断然暑かった。ケンティーの好きな漫画はいちご100%、オタクのマスクの中は汗と吐息で湿度100%(最悪)。初日から早速夏コンの洗礼を受けた感がありましたが、そんな暑さを上回るアツさと湿度なんて目じゃない潤いがここにはありましたよ!!!

ということで鉄は熱いうちに打てという先人の教えもあることですし、色んなものがアツいうちに初日と2日目の昼公演の雑駁な感想を書き残しておきます。当たり前のようにセトリ含む全てのネタバレをしておりますのでご注意下さい。ではいきます!

 

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今回は約2年ぶりのオリジナルアルバム『ザ・ハイライト』を引っ提げてのツアーだったわけですが、1曲目の予想が全くつかなかった。1曲目ってそのコンサート全体の方向性、いわばコンパスのような役割を担っていると思っていて、個人的にかなり重要視していました。特に今回のアルバムのような「夏」のエッセンスが入ったものって表現の切り口が多様じゃないですか。一口に「夏」と言っても初夏と真夏と晩夏とでは全く情緒が違うし。

果たしてSexy Zone初の夏ツアー、そして80年代の要素をふんだんに取り入れた楽曲を引っ提げた彼らは我々にどんな夏を見せてくれるんだろう?!と、期待と緊張の入り混じった中始まったのはSUMMER FEVER。これはもうイントロを聴いた瞬間、"勝ち確"の3文字が頭の中に打ち上げ花火のようにドーンと上がりました。トロピカルハウス風のイケイケでノリノリなザ・恋の熱に浮かされてます☆的なこのナンバーが1曲目ということは、これはもう何もかもを忘れて楽しめる2時間が約束されたも同然。あとは身を任せるだけだぜ!とテンションブチ上がりになっているとお次はDesideria、そしてSexy ZoneデペッシュモードことHeatと、80年代感満載のシブい洒脱な曲が続き、勝ち確の予感が現実となっていきました。そこからPrismと続き、あ〜なるほどこういう雰囲気の変え方ねいいじゃんいいじゃんと後方腕組み彼氏ヅラで関心しているとリフトにご乗車された御ケンティー様がおもむろに目の前まで迫り上がって来られ、久々に間近で見る神々しいほどの美しさに衝撃を受け前後の記憶と会社PCのパスワードを忘れて働けなくなってしまいました。

その後はSexy Zone(曲)君にHITOMEBORE麒麟の子といわゆる定番曲が続いたのですが、知ってるのに知らない曲!と初めての感覚を味わいました。なぜなら、(曲)は光GENJIガラスの十代、君にHITOMEBOREは郷ひろみの二億四千万の瞳、麒麟の子はWink淋しい熱帯魚と、80年代を象徴する名だたる楽曲がマッシュアップされていたからです。耳がもげるほど聴いた定番3曲がこんなアレンジで聴けるとは…とマスクの中で鼻息を荒げました*1。イタロディスコ調の麒麟の子が聴けるなんて誰が想像しました?!曲が曲だけに若干オタク主催の非公式DJイベント感がありましたが、非常に贅沢なひと時でした

この曲中、メンバーはランニング、ショーパン、ローラーシューズという一般人が着れば瞬く間に会社の忘年会の一発芸スタイルと化す、ザ・古のアイドルファッションでパフォーマンスしていたのですが、慣れないローラーシューズを履いて互いに支え合いながらヨロヨロとステージを往来する姿は生まれたての子鹿というよりもはや老老介護の様相を呈していました。60年後もそうして支え合っていて♡(うちわ)

お次はドゥッ・ドゥッ・ドゥッ…というイントロのベースがたまらない我が最推しTHE FINEST。この時の衣装はオーバーサイズのギラギラのシルバーのジャケットにパールのネックレスという、昭和と令和のトレンドの折衷のような新鮮なスタイリング。そして裸ジャケット。それを難なく着こなせちゃうセクシーたちのスタイルと顔面に天晴れ。スタンドマイクで横並びになって歌うのも解釈大一致で、目も耳も大満足のステージでした。ふまけんの「ねぇ このままずっとそばにいて」の表情の機微が大きなモニターで拝めるのも現場の特権ですね。

その後はSummer Ride君がいた夏ROCK THA TOWNシーサイドラブと新旧入り混じった夏らしい楽曲が続きました。RTTは違うけど、セクゾってこんなに夏の曲持ってたんだなぁと改めて気付かされました。Summer Ride後半のディズニーのワンシーンさながらのSKT(Super Kenshori Time)は絶対に円盤に入れてくれよな!

今回、大掛かりな回転装置などはありませんでしたが、新たな試みとして水の演出がありました。センステに水が張っており、そこで踊るとパシャパシャと水が跳ねる清涼感のある夏らしい演出でとても良かったのですが、Freak you bodyで水が登場した時はひとりどよめいてしまいました。かねてから私の狭いTL内では「この部屋が軋むほど」という歌詞について「ベッドではなく部屋ごと軋むなんて相当な欠陥住宅なのでは…」等の鋭い考察がなされており、レオ○レス疑惑が浮上する事態にまで発展しておりました。そこに追い打ちをかけるようなこの演出。?おいおいこの家、浸水までするのか!?と欠陥住宅ランクが更に上がりました。修繕工事して♡(うちわ)

前半はTHE FINESTで個人的なヤマが到来しましたが、後半でも最高のヤマがありました。なんとSexyガールズ、もとい80年代女性アイドルに扮したセクシーたちの美麗女装ドッキリ映像が始まったのです。聖子ちゃんカットや明菜ちゃんカットの4人がそれはそれはキュートで、この時代にアイドルやってても絶対に天下を取れるレベルのクオリティでした。Sexy Zoneは女装に真摯なのがカッコいい。それぞれにちゃんと名前もあり、

風磨くん=風子 ←分かる

勝利くん=勝子 ←分かる

聡ちゃん=松美 ←分かる

健人くん=エミリー ←分からない

という健人くんだけ由来が全く追えないエミリーという西洋名がつけられておりました。しかも"ハワイ生まれで空気が読めず、愛犬を日本の地まで連れてくる"という一人だけ異常に解像度の高い公式設定付き。そして「寒暖差」や「猛々しい」などの難易度高めの日本語を適切に操る賢さも垣間見える。一体どこでそんな日本語を習ってきたの?何のために?というか何でアイドルになりたいと思ったんだろう?そこにどんな決意が…!?そう、気付いた時にはエミリーに夢中になってたんですよね。まだ出会って間もないのに…。今後の公演の中でまだまだ新情報が出てくるはずなので、エミリー担としてはそこも要チェックです。そんな80年代アイドル風の姿で繰り広げられるLadyダイヤモンドRinga Ringa Ringは格別の趣がありました。レディダイなんてそもそもが80年代っぽい楽曲だからまるで違和感がなかった。あるべき姿に戻った感すらあった。Ringa Ringa Ringは、なるほどそういう解釈もあったか…!と一本取られたような爽快な気分になりました。ひとつの曲について多角的な解釈を示してもらえるのがコンサートの醍醐味ですね。

お次の休みの日くらい休ませてではスーツに早着替えする4人。出で立ちは紛うことなきザ・サラリーマンなのですが、いかんせん本体がカッコ良すぎて「こんなイケメン会社におらんのよ」と心のノブがヤジを飛ばしました。当方、現実を知るOLなので…。ただでさえ脚の長いケンティーはスーツを着ると股下25mとかになりますからね。歌詞が異様にリアルゆえいったん現実に引き戻されるのが個人的難点ですが、コミックソング然としたテンポ感と振り切り感が楽しかったです!その後に続くぎゅっとは、サラリーマン姿で歌われるとこれまでのぎゅっととはまた違った印象を受けました。普通ってなんだろうねぇ。

続くForever Goldでは「突然この世から全てのアイドルがいなくなった世界で一般人として働いていたセクシーたちがセクシーカードを公衆電話に差し込むと伝説のアイドルに変身して世界を救う話」のミニドラマの映像が流れるのですが、この情報量の多さがメチャクチャケンティーで笑顔になりました*2。妄想でなら何度も見たSexy Zoneの変身バンク!変身バンク!(CV:ミッチー)のシーンもあり、この人達はどこまでオタクの夢叶えたろかスペシャルをやってくれるんだ…と天を仰ぎ神にセクシーサンキューしました。

間髪入れずに、LET'S MUSICRUNと続き、瞬く間にメンバー挨拶へ。この時間が終わってしまうことへの名残惜しさを感じる中、ラストは夏の夜明けのような淡さと浮遊感が心地いいDreamで締め括られました。

「終わらない夢を見よう」と夢へと誘うSUMMER FEVERで始まり、「夢みたいに綺麗に消え」るDreamで幕引きするこの2時間のコンサートはあまりにひとつの物語として完成されすぎていて、まるで1本の映画を観ているようでした。始まった瞬間は、今回は頭を空っぽにしてただ楽しい!だけを摂取するコンサートだ~!!!と捉えていたけど、演出や構成、そして風磨くんの「皆さんもコンサートが終われば普通の日々に戻るかもしれないけど、普通の日々があるからこそこうして皆さんと会ってる時間が特別なものになる*3。」という挨拶を聞いて、ただ楽しいだけじゃなく、その時間がなぜ楽しいのか、夢と現実/普通と特別/日常と非日常の境界線を意識的に表現してるのかなとぼんやり考えたりしました。

アンコールのHoney Honey、Irisでは久しぶりにスタトロが復活し、大量のうちわとオタクの熱視線に包まれて満足げな顔の自担を見ることが出来て嬉しかったです。歓声はまだ出せないけど、いつかまた土砂降りの歓声を浴びて大輪のひまわりみたいに笑う健人くんが見れる日が来ることを願っています。

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オーラスの静岡まで無事完走出来るよう全力で祈りつつ、夏の恋人『ザ・ハイライト』とともにこの夏の地獄の猛暑を乗り切ります!

*1:3曲とも公式発表はないのであくまで推測。

*2:エンドロールから察するに恐らくケンティーが監修。

*3:ニュアンスです。