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愛はジャスト

You never do it on!!

Sexy Zoneはじめました

いや、正確には"はじめていました"と書くべきかもしれない。(注:以下、異常に長い) 

 

それは遡ること5か月前、暦に言わしめて曰くとうに「残」暑であるはずの9月の初めの話である。連日の気温は30℃をゆうに越え、その日も真夏の燃えるような日差しがアスファルトに落ちる影をじりじりと焼きつけていた。

私はというとそんな陽炎揺らめく外界の様子を尻目に、冷房の効いた室内で伊野尾くんの動画を漁っては見るという貴族の遊びに興じていた。ネットの海に放流された彼らの限りなく黒に近いグレーな動画は一通り見終え、検索の仕方もすっかり板に付いてきた。何度"伊野尾"という文字を叩き込んだかは分からないが、恐らくキーボードの"I"と"N"と"O"は他のキーに比べて数ミリ低くなっていることだろう。「TABキーを押すと予測候補を表示します」というWindowsユーザーにはお馴染みのあの一文にももはや食傷気味となっていたそんな頃であった。関連動画に並んだある一本の動画を見つけた。

サムネイルを一見するに、伊野尾くんが出ているようには見受けられないが、タイトルには伊野尾の文字が入っている。注文したコンサートDVDの到着を待つ間に、ネットに蔓延るあらゆる動画を見尽くしてしまっていた私はもう伊野尾くん本人が映っていようがいまいが、伊野尾の文字を掲げるものならばそれが例え飯尾や硫黄の打ち間違いであったとしても全て美味しく頂くのみ、という断食6日目のフードファイターのような飢餓感に見舞われており、彼の名を冠する動画ならどんなものでも迷わずクリックした。例に漏れずこの動画もそうであった。あの日私が見たものは既に削除されてしまっていたが、確か「伊野尾慧の物マネをする中島健人」とかそういうタイトルだったと思う。そう、これこそが私が中島健人その人を知るきっかけとなった映像であり、後にSexy Zoneというグループの応援に身を投じるトリガーとなった決定的な映像であった。

およそ1分にも満たないごく短い動画だったが、妙に印象に残る映像だった。見終えてすぐの感想は、まず第一に「この人、妙に振り切れた面白さがあるな」ということ、第二に「顔、かっこいいな」という特に珍しくもないその辺の面食い女然とした感想だったが、その所感は今でも私が中島健人を魅力的に感じる大きな二本の柱である。その日は彼の名前と彼がSexy Zoneというグループの一員であるということについて覚えた以外に特筆すべきことは起きなかったが、私のSexy Zone応援史の中においてB.C.とA.D.を分けた重要なXデーであったことは間違いないだろう。

さて前述した通り、”中島健人”を把握したのはその日が初めてだったが、Sexy Zoneというグループ自体は彼らのデビュー時から知っていた。"Sexy Zone"というニワトリだって3歩以上歩いても忘れることが出来なさそうなセンセーショナルな名前である、むろん私だって忘れることが出来ないでいた。グループ名の他には、マリウスくんというとんでもエンジェルなかわいこちゃんがいるグループ、というそこはかとないプラスの印象も抱いていたが、当時はバンド畑を開墾することに全力を注いでおり、アイドルを応援するという選択肢は微塵も存在しなかった。

そんな風にしてSexy Zoneと数年ぶりの再会を果たした数日後、「そういえばあのかわいこちゃんは元気なのかな」と、ほんの思いつきでYou Tubeの検索ボックスに彼らの名前を入力し、待ち構えていたかのように出てきたセクシーゾーンチャンネルを見てしまったことが全ての始まりだった。

面白かった。衝撃的に面白かったのだ。

いただきハイジャンプの良くも悪くもかわいい真面目さに慣れていた、というかアイドルの番組はそういう雰囲気が当たり前だと思っていた私にとってセクチャンはもはやカルチャーショックの域だった。奔放すぎる年長組にわんこそばのようにツッコミを入れる肝っ玉母さんのような超美形の青年、そして「実はドラえもんのように地面から数センチ浮遊して生活しているのでは?」と勘繰りたくなるほど浮世離れした発言でどんな場でも即座に自分の色に染め上げるマリウス、そんなハチャメチャな4人の中和剤と思いきや生まれ持った天然性で誰よりも予測不能な発言を投下する松島というジョーカー。単純に「こいつらヤバい」と直感で悟った。全員が全員それぞれに面白かったが、中でもやはり生来の頭の回転の速さを伺わせる健人くんのウィットに富んだコメントや、時折繰り出される本当に意味の解らない行動がとても好きだった。それからというもの取り憑かれたようにセクチャン、QRゾーンを視聴する日々が続いた。更にはレンタルショップに行って既発のCDを全て借り、iPodに入れ繰り返し何度も聴いた。雑誌のインタビューも興味深く読んだ。彼らがテレビ番組に出演すれば勿論見た。

ここまでがちょうど12月頃までの話である。このブログではSexy ZoneのSの字も出していなかったが、知識だけはJUMPと同じ勢いで収集しており、正直かなり好きだった。ではなぜそのケを1mmも出さなかったのか、という理由については後述する。

さて、このように隠れキリシタンのようにこそこそとSexy Zoneを追っていたある日のこと、"勝利&健人 with ジャニーズJr."というグループ名にしてはいささか接続詞と前置詞が目にうるさすぎる団体がミュージックステーション出演するという噂を聞きつけた。Sexy Zoneとしての出演ではないにせよ、知った名前が2人も出ている手前とりあえず見てみることにした。

ここでセクチャンの衝撃再びである。

しかし同じ衝撃は衝撃でも今回は種類が違った。セクチャンの折はほとんど暴力のような面白さで以てして私をSexy Zoneに引きずり込んだ健人くんであったが、今回は違った。

カッコよかったのだ。ステージで歌い踊る健人くんが信じられないくらいカッコよかったのだ。

勿論、これまでもSexy Zoneのパフォーマンスは何度か画面で見ていた。しかし私はあくまでもセクチャンを見て彼らに興味を持った人間だったため、どちらかというとバラエティに力点を置いて活動を追っていた。しかし今回のこの"勝利&健人 with ジャニーズJr."のパフォーマンスはこれまでとはひと味もふた味も違った。このパフォーマンスについて言葉で説明するのはもはや無粋であるので、1月29日の金曜20時にテレビ朝日で何が起こったかを書き連ねることは割愛するが、一言でいえば磁場が狂っていた。ジャニーズを少し知った気になっていた自分をバスケットボールで殴り、パーカッションのバチで切腹したくなった。催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなものではなく、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったのだ*1

しかし、そんな狂ったステージで歌い踊る健人くんはいつもより一層輝いて見えた。スイカに塩を振るとより甘みが引き立つ、という先人が遺した有難い生活の知恵が日本にはあるが、今思い返してみればあの場でもそれと同じことが起こっていたように思う。"君とJETなDOするLIFEなう"という逆立ちして読んだって訳の分からない歌詞を、あれほどまでのキラメキをまぶして歌える人物がこの世にいたのである。歌や演出の意味の解らなさがかえって健人くんの揺るぎないアイドル性を色濃く縁取っていた。特に感銘を受けたのは、彼の体の隅々までに行き渡るナルシシズムである。一般的にナルシストという言葉を用いて人を表現するとネガティブなイメージに取られがちだが、私にとってこの言葉は誇りを持って仕事をしている人に対して贈る最上級の褒め言葉である。その指先をつまんで捻れば今にも溢れ出しそうなほどにひたひたとみなぎるナルシシズム。圧倒された。ナルシシズムのギリギリの表面張力を、健人くんのダンスに見たのだ。

再三になるが、私はそもそも健人くん、ひいてはSexy Zoneの"面白い"部分に魅かれて彼らを好きになった。しかし、ここへ来て"カッコいい"が"面白い"に拮抗するような形で地表奥深くから突き上げて来たことに自分自身かなり動揺した。というか元々彼らの本体は"カッコいい"なのだ。私が正面玄関から入るところを間違って裏口から入ってしまっていただけのことだったのだ。そして、この日を境についに彼らの本領である”カッコいい"の扉を開けてしまった。もう後戻りは出来ない。

 

*

なんかクサい文体でダラダラ書いてしまったけど、要約するとSexy Zoneにハマりました、ハマっていました。という内容です。別に誰に報告する義務もないのでこんなの書かなくたって問題無いのですが、何で今まで話題にしなかったのかというと、今の状態のこのグループのファンになってしまうと今後どんどんつらくなっていくだろうと思ったからです。3人体制とか別グループとか、色々不穏だったじゃないですか。上の文からも分かるように、セクゾで一人推しを決めるなら間違いなく健人くんなんですが、セクチャンを見て心を奪われてしまった身であるので、Sexy Zoneとしての健人くん、そして5人のSexy Zoneを見ていることが一番好きだったのです。だからCD欲しいなぁとかDVD欲しいなぁと思っても3人体制のものにはお金を落とさないほうがいいのかなぁとか、様々な政治的な理由に"好き"という気持ちが阻まれてしまい、結局何が正解なのかも分からず宙ぶらりんの気持ちまま彼らを見ていました。

しかし、カラフルEyesあたりからどうやら5人に戻ったらしい雰囲気になり、5人でのニューアルバムの発売も決定。…もういいよね?大丈夫だよね?好きになっても大丈夫だよね?ということで、即座に新譜を予約、そして今日中には4thアルバム"Welcome to Sexy Zone"が手元に届く予定です。今後は「セクゾ5人に戻ってから更に勢いづいたね、ファン増えたね。」と言われるための増えたファンの一人になれたらいいなと思っています。今日が私のSexy Zone記念日だ!

ということでこれからはJUMPに加え、セクゾについて考えたことも書き溜めていく予定です。ちなみに私は担当という概念の迷子なので、所謂担降り的なことは特にせず(出来ない)、JUMPがメインになるとは思うけど、どちらも出来うる限りの範囲で楽しく健やかに応援していきます。